WWEレッスルマニア42で異例の事態 チケット高騰にCMパンクが値下げを直談判
世界最大のプロレス団体WWEが開催する年間最大の祭典レッスルマニア42を目前に控え、チケットの販売苦戦と価格設定をめぐる騒動がマット界を揺るがしています。ネバダ州ラスベガスのアレジアントスタジアムで2日間開催される今大会ですが、現地からはかつてないチケットの売れ残り案じが伝えられています。
事態が動いたのは番組内での生々しいマイクパフォーマンスでした。3日のスマックダウンでパット・マカフィーがチケットの売れ残りに言及すると、6日のロウでは世界ヘビー級王者のCMパンクがこれに反応。パンクはリング上から、チケット価格を下げろと運営側に突きつける異例の要求を行いました。これを受ける形で、マカフィーはスポンサーとの交渉を経て初日公演のチケットを期間限定で25%値下げすると発表。選手が直接ビジネス面に踏み込む異例の展開となっています。
背景にあるのは、あまりにも急激なチケット代の跳ね上がりです。米メディアの分析によれば、昨年の平均価格が約635ドルだったのに対し、今年は推定1500ドルから1700ドルと2倍以上に高騰。TKO社による新体制移行後の収益重視の方針が影響しているとみられます。かつては前後の大会を含め4連戦を現地観戦していた熱心なファンからも、今の価格では2日間のうち1日参加するのが精一杯だという悲鳴が上がっています。
さらに追い打ちをかけるのが、開催地の急な変更による混乱です。当初予定されていたニューオーリンズからラスベガスへと2年連続の開催地変更が発表されたことで、周辺イベントのキャンセルも相次ぐ事態となっています。
救世主として期待されるのは、昨年引退したスーパースターのジョン・シナですが、本人は自身のSNSで「自分たちで何とかしろ」と言わんばかりの意味深な投稿を見せるなど、一筋縄ではいかない様子です。現在、両日ともに販売数は4万枚程度にとどまっており、開催まで残りわずかとなった段階で、約4万枚の残券をどうさばくのか。世界最大団体の手腕が問われています。