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ドジャース山本由伸、サイ・ヤング賞獲得に立ちはだかる「球団方針」の壁とは?地元メディアが指摘するジレンマ

田島 恒一

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山本由伸

今シーズン、メジャーリーグ最高峰の右腕として期待を集めるドジャースの山本由伸投手に、早くもサイ・ヤング賞候補としての熱い視線が注がれています。しかし、ロサンゼルス・タイムズ紙のビル・シャイキン記者は、山本の個人タイトル獲得と、球団が掲げるワールドシリーズ3連覇という野望が、ある一点において「矛盾」していると指摘しました。

その焦点となっているのが、サイ・ヤング賞の選考において古くから重視されてきた「200イニング」という指標です。ポストシーズンでの勝利を至上命題とするドジャースは、レギュラーシーズンにおける先発投手の負荷を徹底的に管理する方針を貫いています。実際、チームでは過去4年間にわたって規定投球回の目安となる200イニングに到達した投手は一人もいません。

昨シーズンの山本の投球回も173回2/3にとどまっており、ロバーツ監督は「特定の数字のために起用法を変えることはない」と断言。あくまでチームの勝利を優先する姿勢を崩していません。こうした現状に対し、同記者は、現在の成功スタイルを維持する限り、山本が伝統的な評価指標を満たす機会は制限されるだろうと危惧しています。

歴史を振り返ると、サイ・ヤング賞と世界一を同年に達成するのは至難の業です。1956年の賞創設以来、この両方を手にしたのは140人中わずか25人。ドジャースでも1988年のオーレル・ハーシュハイザー氏が最後となっています。当のハーシュハイザー氏は、山本の実力を認めつつも「時代は変わった。今のドジャースには毎年10月の決戦を見据えた明確な計画がある」と、現代野球の文化的な変化を強調します。

日本時代には平均7.4イニングを投げ、190イニング以上を2度記録している山本だけに、スタミナ面に不安はありません。専門家の中には、エースである山本をより長く投げさせることがチームの勝率を最も高めるとする声もあります。一方で、昨シーズンの受賞者であるスクバルが195回1/3、2021年のバーンズにいたっては167回での受賞だった例もあり、投球内容の質がより問われる時代になっているのも事実です。

「より重要な試合が来れば、これまでがそうだったように、中0日で戻ってくるかもしれない」とハーシュハイザー氏が語るように、ドジャースが真に山本に求めているのは、シーズンの数字よりも「ここ一番」での圧倒的な投球。個人の名誉とチームの栄光の間で、背番号18がどのような成績を刻んでいくのか、全米の注目が集まっています。

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