チザムが再び波紋 試合中の不可解行動で投手と激突、過熱する“サイン盗み”論争
ヤンキースのジャズ・チザム・ジュニア内野手(28)が、またしても試合中の振る舞いで注目を集めた。12日(日本時間13日)に行われたレッズ戦、チームは4―5で敗れ5連敗。打線の不振が続く中、序盤から球場には張り詰めた空気が漂っていた。
騒動が起きたのは2回。チザムは先発ラスムッセンから二塁打を放ち出塁すると、続く打者の打席中、二塁上で両手を挙げるような落ち着きのない動きを見せた。この仕草にラスムッセンが反応。投球に関する合図を送っているのではないかと疑念を抱き、マウンド上から振り返って激しく言葉を浴びせた。これに対しチザムも応戦し、場内は一時騒然となった。
ただ、その後の展開は意外なものだった。ラスムッセンは6回まで走者を一人も許さない完璧な投球を披露。そしてイニング間にはチザムのもとへ歩み寄り、「すまない、兄弟。らしくなかった」と自ら謝罪したという。
チザムを巡っては、昨年7月のブレーブス戦でも似たような疑惑が浮上。相手ベンチからコーチが詰め寄る場面があり、当時も大きな騒ぎとなった。米メディアは今回の一件について、走者によるサイン盗みを巡る長年の議論を再び呼び起こしたと指摘。ただし電子機器を用いない限り、この行為自体はMLBの規定では違反には当たらないと伝えている。
前日の試合では自身の守備ミスが響き、サヨナラ負けの原因となったチザム。試合後には「ルールがよく分からない」と漏らし、ファンの失笑を買ったばかりだ。それでもなお、グラウンド内外で話題を振りまく存在感は健在。チームの苦境が続く中、“悪童”の言動から目が離せない。