南丹市自宅を家宅捜索、小6男児遺体遺棄事件で警察が車両など徹底捜査
京都府南丹市の山林で、市立園部小学校6年生の安達結希さんの遺体が発見された事件は、発生から3週間が経過した15日、大きな動きを見せた。京都府警は死体遺棄容疑で、同市園部町にある安達さんの自宅への家宅捜索を開始。現場には多くの捜査員が投入され、敷地内に停められた車などを中心に、事件の真相に繋がる手がかりを求めて慎重な調べが進められている。
安達さんが行方不明となったのは3月23日のことだった。午前8時ごろ、父親が運転する車で小学校近くの駐車場まで送られ、そこで下車したのを最後に行方が分からなくなった。学校側が異変に気づき保護者に連絡したのは同日午前11時50分ごろで、その後、父親が警察へ通報している。
事態が暗転したのは今月13日午後4時45分ごろ。小学校から南西に約2キロ離れた山林で、あおむけの状態の安達さんが発見された。遺体は土に埋められたり隠されたりした形跡はなく、目立った外傷も見当たらなかったが、死因は不詳とされている。警察の調べでは、行方不明になったのとほぼ同時期に亡くなった可能性が高いという。
この事件で不可解なのは、遺留品の発見場所だ。先月29日には、通学用として知られる黄色のランリュックが小学校の西約3キロの山中で親族によって発見された。さらに今月12日には、そこから直線距離で約5キロも離れた地点で黒のスニーカーも見つかっている。遺体の発見現場とも距離があることから、捜査関係者の間では、これらが捜査を混乱させるために意図的に配置されたのではないかという疑念も浮上していた。
登校中のはずの安達さんが、なぜ学校近くで目撃されることなく、離れた山林で変わり果てた姿で見つかったのか。事故と事件の両面で慎重に捜査が進められてきたが、警察は遺体の状況などから強制捜査が必要と判断した。静かな町を揺るがせた悲劇の裏に何があったのか。自宅の捜索によって、空白の時間の謎が解明されることが待たれる。