大谷翔平、白星消滅でも投打で日本記録 岡本和真を3打席封じる圧巻の存在感
ドジャースの大谷翔平投手(31)が8日(日本時間9日)、敵地トロントで行われたブルージェイズ戦に「1番・投手兼DH」で先発出場した。6回を投げて4安打1失点、自責点は0。勝利投手の権利を持ってマウンドを降りたものの、終盤にチームが逆転を許し、今季2勝目はお預けとなった。それでもこの日は、投打両面で日本選手の記録に名を刻む節目の一戦となった。
注目を集めたのは、岡本和真内野手(29)との公式戦初対決だ。3度の対戦はいずれも大谷が主導権を握った。初回2死一、二塁の場面では、外角低めへのスイーパーを続けてカウントを整えると、最後は外角低めの100・1マイル(約161・1キロ)のフォーシームで空振り三振。いきなり球場を沸かせた。
3回には1死から四球を与えたあと、捕逸で走者を二塁に進める場面もあったが、ゲレロを遊飛に打ち取ってピンチを広げなかった。この時点で、昨年8月27日のレッズ戦4回以降から続いていた先発投手としての連続無失点は25回1/3まで到達。2013~14年の岩隈久志、2024年のダルビッシュ有が持っていた25回を抜き、日本投手の先発における新記録を樹立した。
ただ、その直後に4番サンチェスへ三塁線を破る適時二塁打を浴び、先制点を献上。記録はここでストップした。それでも続く岡本には、2ボールから内角高めへ食い込む96マイル(約154・5キロ)のシンカーでバットを折らせて一飛。さらに6回2死一塁でも、内角高めの95・2マイル(約153・2キロ)のシンカーで三邪飛に仕留め、3打席すべてを速球系で封じ込めた。
ロジャーズ・センターでの先発は、昨年11月1日のワールドシリーズ第7戦以来。その時はビシェットに3ランを浴びて3回途中で降板しており、今回は雪辱を期すマウンドでもあった。力のこもった投球で、フォーシームは最速100・1マイルを計測。平均球速も98・3マイル(約158・2キロ)と、前回ガーディアンズ戦の96・8マイル(約155・8キロ)を上回った。
内容については本人も納得一色ではなかった。やや制球に苦しみながらも、6回を投げ切ってクオリティースタートを達成。試合後は「出来は良くなかったですけど、責任イニングと球数はしっかり投げれたのでそこは良かったのかなと思います」と振り返り、「状態は悪くはないかなと思うんですけど、投げ心地がやっぱり良くなかったので、遠征の最後で多少、疲れはありますけど、その中でそれなりに投げれたのは良かったかなと思います」と語った。
打者としては初回先頭で右腕シースから四球を選び、連続試合出塁を「43」へ伸ばした。これで2009年にイチローがマリナーズで記録した日本選手最長記録に並んだ。一方で、2打席目以降は相手バッテリーの厳しい攻めに苦しみ、快音は生まれず。1点を追う9回先頭では守護神ホフマンと対戦し、カウント1―2からほぼ真ん中へ来た97・2マイル(約156・4キロ)のツーシームを見逃して三振に倒れた。
投打で2つの金字塔を打ち立てながらも、チームは逆転負け。ドジャースの連勝は「5」で止まった。
休養日を挟み、10日(同11日)からは本拠地でレンジャーズとの3連戦に臨む。連続試合出塁の日本選手新記録がかかる初戦は、昨年のブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で記録した3本塁打&10奪三振の歴史的パフォーマンスを記念する「ショウヘイ・オオタニ“グレーテストゲーム”ボブルヘッドPART1」の配布日。打者バージョンが来場者先着5万4000人に贈られる予定だ。昨季4度のボブルヘッドデーではすべて安打をマークしているだけに、今度は記録更新を告げる一発にも期待が高まる。