【KEIRIN ADVANCE】今季もミッドナイトで全6開催 “ラインなし”の真っ向勝負が初心者にも刺さる
昨年、試験的に導入されて話題を呼んだ競輪の新レース形式「KEIRIN ADVANCE」が、今シーズンも帰ってくる。開幕は4月10日の静岡と別府。そこから6月までの間に、ミッドナイト開催として全6節が組まれている。
この「KEIRIN ADVANCE」は、ガールズケイリンやルーキーシリーズと同じインターナショナルルールを採用しているのが大きな特徴。通常の競輪で大きな要素となる“ライン”が存在せず、選手同士の連係に左右されない完全な個人戦として行われる。
競輪の醍醐味のひとつとされるライン戦は、選手間の関係性や駆け引きが色濃く出る一方で、初めて見る人にとっては理解のハードルになりやすい。その点、アドバンスは「誰が誰の後ろを回るか」といった複雑さがなく、純粋にそれぞれの脚力で勝負が決まる。レース後のコメントも戦術面より、状態面や内容の振り返りが中心になりやすい。
レースの性格も、より競技色の強いものになっている。先頭誘導員への差し込みは禁止され、押圧や押し上げ、斜行といった他選手をけん制する“ヨコ”の動きも厳しく取り締まられる。さらに先頭誘導員は、3・3の400走路では打鐘、500走路では最終ホームまで退避しないため、通常の競輪よりも短い距離で一気に決着へ向かう展開が増える。
そのぶん、求められるのは細かなコース取りや駆け引き以上に、前へ踏み込む力とスピード。瞬時にトップスピードへ持ち込めるダッシュ型や、混戦よりも縦に踏み切るタイプの選手にとっては、自分の持ち味を出しやすい舞台といえそうだ。
観る側にとっても、この分かりやすさは大きな魅力。複雑な読みを必要としないぶん、競輪の入口としてはかなり親しみやすく、初心者にとっては格好の“入門教材”になりそうだ。
車券面でも傾向は比較的シンプル。ガールズケイリンと同じ感覚で、競走得点の高い自力型は素直に信頼しやすい。一方で、スタート時の位置取りが読みにくい追い込み型はやや評価を下げて考えたいところ。昨年の開催でも、全体としては自力選手の存在感が際立っていた。
今季の開催日程は、4月10日から12日まで静岡FⅠと別府FⅡ、4月13日から16日まで小松島FⅠと小倉FⅡ、5月4日から6日まで高知FⅡ、そして6月6日から8日まで奈良FⅡ。いずれもミッドナイト開催となる。