ドジャースの悪役スコットがまたも火種?ブルペンで巻き起こるツバなし帽子騒動の行方
現在のドジャースブルペン陣に、何とも奇妙な空気が漂っている。その中心にいるのは、左腕のタナー・スコット投手だ。マウンド上での投球内容ではなく、今回は彼が持ち込んだファッションが、チーム内をざわつかせる騒動へと発展している。
ドジャース専門メディアのドジャーブルーが報じたところによると、スコットはブルペンの仲間たちのために、ツバのない特注の帽子を用意したという。この独特なアイテムに対し、エドウィン・ディアス投手やミゲル・ロハス内野手などは面白がって着用しているようだが、一方でアレックス・ベシア投手はこの流行に同調しない姿勢をはっきりと示している。一見すればプロ野球の世界によくある他愛もない小ネタに映るが、これがスコットの話題となると、ファンの間では複雑な感情が入り混じる。
それというのも、スコットにとって移籍1年目となった昨季のパフォーマンスがあまりに衝撃的だったからだ。61試合に登板しながら、防御率は4・74と低迷。何よりメジャーワーストとなる10度のセーブ失敗を数え、勝利を期待するファンの不満を一身に受ける悪役のような存在となってしまった。
それでも球団側は、彼の秘めたポテンシャルを捨てきれていない。今季は守護神にディアスを据え、4年契約の2年目を迎えるスコットをセットアッパー気味の役割で起用し、復活を後押しする構想を描いている。
それだけに、今回の帽子騒動は単なる悪ふざけと笑い飛ばせない側面がある。昨季、再三にわたって試合を壊した張本人が、今度はブルペンの文化まで自分勝手に塗り替えようとしている。そうしたネガティブな捉え方をされれば、ファンの神経を逆なでするには十分すぎるトピックスだ。
結局のところ、周囲の雑音を封じるには結果で示すほかない。スコットが真の意味で信頼を取り戻すためには、帽子の支持率を集めることよりも、まずはマウンドで確実にアウトを積み重ねることが先決だ。このままヒールとして定着してしまうのか、あるいは信頼を勝ち取りヒーローへと返り咲くのか。ドジャースのブルペンは、その瀬戸際で静かに揺れている。