中村獅童が念願の「子連れ狼」で次男・夏幹と親子共演へ。叔父・萬屋錦之介の当たり役に挑む
歌舞伎俳優の中村獅童が、6月に歌舞伎座で上演される「六月大歌舞伎」の昼の部において、不朽の名作「子連れ狼」を初めて歌舞伎として舞台化することが明らかになった。獅童は主人公の拝一刀を演じ、その息子である大五郎役には、獅童の次男である中村夏幹が配役されている。
原作は小池一夫と小島剛夕による傑作時代劇漫画。柳生一族の陰謀によって妻を失い、公儀介錯人の座も追われた一刀が、幼い息子の大五郎とともに乳母車を押して復讐の旅を続ける物語だ。かつて獅童の叔父である萬屋錦之介が主演を務めたテレビドラマ版は、1970年代に爆発的な人気を博し、社会現象を巻き起こしたことでも知られている。歌舞伎座においても、錦之介が活躍していた1974年に舞台化されているが、純粋な「新作歌舞伎」としての制作は今回が初の試みとなる。
萬屋にとって非常に縁の深い6月の歌舞伎座という大舞台で、獅童は主演のみならず、映画監督の井上昌典とともに演出も担当する。獅童は、幼い頃から大好きだったという叔父の代表作に挑める喜びを語り、夏幹とともに舞台に立てる日を心待ちにしているという。気合十分の獅童に対し、5歳の夏幹も「一生懸命がんばります!」と可愛らしくも頼もしいコメントを寄せている。
映像の世界で数多くのファンを魅了してきた父子流転の物語が、令和の歌舞伎座でどのような進化を遂げるのか。獅童と夏幹による「リアル親子」の共演は、初夏の大きな話題となりそうだ。