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福島瑞穂氏の謝罪でも火消しならず 大椿裕子氏と会見対応めぐり溝深まる…社民党「リブート」に冷や水

高橋 恒一

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福島瑞穂

社民党の党首選をめぐる余波が、いまだ収束の気配を見せていない。6日に行われた当選会見で、新たに党首に選ばれた福島瑞穂氏の場に同席していた対立候補の大椿裕子元参院議員が発言できなかった一件が、報道やSNSを通じて拡散。党内の不協和音があらわになったとして、支持者の間にも動揺が広がっている。

今回の党首選は福島氏と大椿氏による決選投票にもつれ込み、最終的に福島氏が勝利した。当選後の会見には大椿氏に加え、ラサール石井副党首も姿を見せていたが、報道陣から2人にもコメントを求める声が上がる中、司会者は「新党首の会見」を理由にこれを認めなかった。発言の機会を与えられなかった大椿氏は「候補者は平等に扱うべき」と不満をあらわにし、そのまま会場を後にした。

この対応が波紋を呼ぶ中、福島氏は8日の会見で一連の経緯について説明。問題となった会見は、党首選の実施本部が運営を担い、会見の進め方もすべて実施本部側が決めていたと強調したうえで、会場に呼ばれていたのは当選者のみだったと述べた。

その一方で、福島氏は「大椿氏やラサール氏に対し、現場での自分の配慮が足りなかった」として謝罪。会見の場で実施本部と話し合い、2人の発言を認める形にできたのではないかと振り返り、自身の対応に反省をにじませた。

質疑では、そもそも大椿氏の発言を認めない進行について、福島氏が実施本部に何らかの指示を出していたのかが問われたが、福島氏はこれを否定。「自分が口を出す話ではない」としたうえで、実施本部には指示を伝えていないと説明した。あくまで当選者だけの会見として設定されていたという立場を崩さなかった。

さらに福島氏は、当日の実施本部の認識として、大椿氏らについては会見への参加者ではなく、拒まない形での“傍聴”として考えていたと聞いているとも語った。

しかし、この説明に大椿氏はすぐさま反応。会見後、自身のXで「3人で会見するように最後まで福島さんに働きかけていたと、党首選実施本部長から直接聞いた」と投稿し、福島氏の説明とのズレを指摘した。実施本部が当初から当選者のみの会見としていたのかどうかをめぐり、双方の主張は食い違ったままだ。

大椿氏はさらに、なぜ自分の発言が封じられたのかについて、「沖縄2区に関して発言されるのが嫌だったのではないか」とも言及。背景には、衆院沖縄2区の候補者擁立をめぐる福島氏との対立があったとの見方を示した。

沖縄2区では、もともと社民党所属だった新垣邦男氏が昨年11月に離党。今年2月の衆院選では中道改革連合から立候補し、これに対して福島氏は対立候補を擁立していた。ただ、最終的には自民党候補が勝利しており、この擁立方針に大椿氏は反対していたという。

過去に福島氏と仕事をしたことがある法曹関係者は、福島氏について「芯が強く、主張がぶれない人物」としつつ、「他の人が見過ごす点にも気づいて問題提起でき、弱い立場の人に目を向けられる人」と評価。そのうえで、今回の一件については「それだけに、独裁的に見えるようなやり方には驚いた」と語った。

党のキャッチコピーに掲げるのは「リブート(再起動)」。だが、再出発を印象づけるはずのタイミングで噴き出した内部対立は、あまりに痛い。国会議員2人という小所帯の中で起きたこの亀裂が、今後の党運営にどこまで影を落とすのか。福島新体制の船出は、早くも厳しい視線にさらされている。

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