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巨人・田中将大が示したエースの矜持、広島打線を翻弄した貫禄の7回1失点

田島 恒一

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田中将大

巨人の田中将大投手が8日、マツダスタジアムで行われた広島戦に先発し、7回をわずか3安打1失点に抑える圧巻のパフォーマンスを披露した。今季2勝目こそお預けとなったものの、ベテランの意地を感じさせる投球が、土壇場での逆転劇を呼び込む大きな原動力となった。

この日の田中は立ち上がりから別格だった。序盤から精度の高い投球を見せ、4回一死まで走者を一人も出さないパーフェクトな立ち上がりを披露。初安打を許してからも動じることなく、テンポの良い投球で広島打線に的を絞らせなかった。0ー0のまま迎えた7回には、味方の失策が絡んで先制を許す苦しい展開となったが、後続を断って最少失点で踏みとどまる。結局、7回101球を投げて5奪三振、与四球はわずかに1。先発としての責任を十二分に果たす内容だった。

投手の頑張りに野手陣も応えた。1点を追う9回、泉口友汰が起死回生の3号逆転2ランを放ち、試合をひっくり返したのだ。試合後、田中は全部良かったですと充実感を漂わせ、制球やフォーム、精神面のすべてが噛み合っていたと振り返った。阿部慎之助監督も、今日のテンポは素晴らしかったと手放しで称賛。あの粘りがあったからこそ、この結果に繋がったと、ベテランの貢献を高く評価した。

昨季は日米通算200勝という金字塔を打ち立てた一方で、防御率5・00と苦しいシーズンを送った田中。しかし、チーム内部では復活への確信があったという。ある関係者は、昨季終盤から出力が上がっていたことを指摘し、オフの調整がうまくいけば2桁勝利も不思議ではないと予言していた。

阿部監督が他の投手も見習うべき点がある。と語るように、37歳が見せた背中は若い投手陣への最高の手本となっている。単なる復活ではなく、自らの価値を改めて証明した田中将大。その存在感は、今や巨人投手陣にとって欠かせない精神的支柱となっている。

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