黄金の虎が最後の咆哮、タイガーマスクが16年ぶりIWGPジュニア挑戦に込めた覚悟
新日本プロレスの29日佐賀大会で、現王者のDOUKIが持つIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦するタイガーマスクが、自身の進退を懸けた熱い胸の内を明かしました。7月7日の後楽園ホール大会での引退を表明しているタイガーにとって、同王座への挑戦は2010年5月以来、実に約16年ぶりのこととなります。
今回、タイガーが動いた背景には、現在のジュニア戦線に対する強い危惧がありました。DOUKIが王座に就いて以降、ハウス・オブ・トーチャーによる乱入や反則が横行し、ベルトの価値を揺るがす事態が続いています。この状況にタイガーは、タイトルマッチは本来そういうものではないはずだと苦言を呈しました。どこかで一線を引いていた自分に決別し、おかしいものはおかしいと声を上げるべきだと、引退を前にして迷いが吹っ切れたことを明かしています。
満身創痍の体ではあるものの、初代タイガーマスクである佐山聡氏から直伝された技術と精神には一点の曇りもありません。かつての動きができるかは分からないとしつつも、自身が歩んできたシューティングの経験とタイガーマスクとしての誇りを融合させた、殺伐としたストロングスタイルをリングに刻み込む構えです。
また、闘病中の師匠・佐山氏への特別な思いも語りました。本来であれば最後は師匠と拳を交えたかったという願いは叶いませんでしたが、自身のファイトを通じて、再び立ち上がろうとしている佐山氏に刺激を与えたいという愛弟子ゆえの決意があります。引退まで残りわずかとなった黄金の虎が、混沌とするマット界にどのような終止符を打つのか。伝統を背負った最後の戦いから目が離せません。